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社長 萩森

地元に根付いて40年。 皆さんは家を「買って」いませんか? 家は「創る」ものだと考えています。 木の事はどうぞおまかせ下さい。

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寒い日に考える2

リーズ2回目(^^)
やっぱり今日も寒いですね。
家づくりに携わる身としては、こんな日にいろいろ考えることは、体感と連動するだけに大切なことだと思っています。

<断続暖房と継続暖房>
この地域の室内で寒さを我慢することは、断続的な暖房方式にも原因があります。
必要だと感じた時に暖房をスタートするので、それまでに冷めきった室内にある物質や建物自体を温めるのに、とても大きな熱量が必要となります。室内から逃げていく熱量もありますので、暖房能力が足りなければ、一向に暖房が効かないという状態になります。
冷えた室内を暖かくするには、室内から逃げる熱量と、室内の冷めた物質を温めるのに必要な熱量の合計分を供給する必要があります。

一方、室内の物質が冷めていない状態から室内温度を維持するだけであれば、室内から逃げる熱量分だけを供給してやれば、室温を維持できる可能性があります。この場合、冷めた状態から室内を温めるよりもずいぶん少ない暖房能力でも足りることになります。
これが、継続暖房の考え方です。

<主暖房と補助暖房>
主暖房と補助暖房と分けて考えることもあります。
一見すると、能力の大きなものが主暖房で、小さいものが補助暖房だと考えるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。
ここまでのお話しで、暖かい室内空間を実現するためには、室内から逃げていく熱量を補うことと、冷えた室内の物質を温めることが必要だということを説明しました。
このうち、室内から逃げていく熱量を補い続けることを主目的とした暖房を主暖房と呼び、主暖房で足りない部分を補うことを補助暖房と呼びます。
主暖房に求められる要素は、大きな暖房能力ではありません。長時使うため、省エネ性や燃料の供給の容易性、空気を汚さないことなどが重要になります。また、最大能力ではなく最小能力も重要になります。
室内が温まった後も熱量を落とせず、室内から逃げていく分を上回る熱量を供給し続けるような暖房は、主暖房には向いていません。
高断熱住宅では、室内から逃げていく熱量はとても小さいので、かなり能力を絞れる暖房器具でないと主暖房には適さないのです。

最大能力と最小能力の幅が大きな暖房器具は、主暖房と補助暖房を兼ねることができます。
筆頭は、やはりエアコンです。エアコンの最小能力と最大能力の差は、一般的な機種でも10?30倍くらいあります。どばーっと最大能力を発揮した後、そろそろと小さく運転し続けるということができます。
エアコンは圧倒的ですが、ファンヒーターや床暖房も、能力の調整がほどほど効きます。断熱性能がそれほど高くない建物であれば、最小熱量もそこそこ必要ですので、エアコンほど絞れなくても快適に主暖房としての役割を果たせます。
一方、石油ストーブ、蓄熱暖房機、薪ストーブといった暖房器具は、能力の調整がほとんどききません。さらに、石油ストーブや薪ストーブは、燃料を供給し続けることにも難がありますので、主暖房には向きません。
室内で使う開放型の石油ストーブは、室内空気を汚染しやすい点にも注意が必要です。
蓄熱暖房機を主暖房として計画する場合は、最小値が必要とする熱供給量以下であるように計画することをお勧めします。蓄熱暖房機は、暑すぎても、熱の供給を止めることができません。
床暖房を主暖房に計画することもあります。
大変優れた暖房形式ですが、省エネ性には少し難があります。床暖房については、方式によっていろいろな特性がずいぶん違うので、別途説明していきたいと思います。

次回は、既存家屋でとれる暖房対策を考えてみます。
断熱性能のそれほど高くない家で(我が家だ)、効果的に寒さを我慢しない方法はあるのでしょうか?
新築や大規模リフォームの場合のお話は、もう少し先になります。

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