仕様・設備の知識

家を構成する部材の中で、人が触れたり見たり出来る部分を中心に解説していきたいと思います。

弊社設計のホームシアターシステム提案。お施主様の了承いただきました。

進行中の某邸には、ホームシアターを導入します。

ホームシアターのあるライフスタイルにはあこがれつつ、具体的な知識はお持ちでないお施主様に変わって、機器の選定から施工方法までご提案。

カジュアルな、活用範囲の広い迫力あるシステム提案をさせていただきました。喜んでいただいたので、微調整を加えつつ、楽しく実施していきます。(^^)/


テーマ:    寝室を兼用したホームシアター

シアター専用室を設けることは出来なかったたため、お客様の希望で没入感を高めやすい居室として寝室にてホームシアターシステムを導入することになりました。

 

提案コンセプト:    没入感のあるシアターに最適化した大画面のシステム提案。

今回の最大のテーマは「没入感」です。寝室としての機能(ゆっくり寝る。十分な収納の確保。など)を損なわないデザインと許容される予算内(今回は85万円以内)で、いかに没入感を高めるか。それには、大画面と大音響を出さなくても立体感のある音場を生み出せるスピーカー配置かなと。(^^)

 

キー提案:    クローゼット扉を完全に隠すように昇降する天井埋め込みの電動スクリーンによる110インチ大画面の提案

普段は便利に使えるクローゼットが、大画面に早替わり。これが面倒だと出番が減ってしまいますので、ここはリモコンによる電動昇降は外せませんよね。

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アンプ提案:    シアターの臨場感を重視しするため、AVアンプはヤマハの中級上位モデルを選定

アンプは、各機器を司ると共に、人間と機械をつなぐインターフェースの要でもあります。スマホへの対応など人に優しい顔を持ちつつ、たくさんのスピーカーやプロジェクターを適切に働かせる能力を持っていなくてはいけません。また、ブルーレイディスクなどの物理メディア以外に、パソコンに保存されたコンテンツや、インターネットからの入力にも対応したものです。もちろん、ゲーム機への対応も欠かせませんね。(^^)

メインスピーカー提案:    フロント及びセンタースピーカー、サブウーハーはヤマハで統一

フロントスピーカーの二本は、省スペースと良い音の両立はもちろん、寝室でも違和感のない範囲で存在感のあるデザインをもとめました。将来のスピーカーアップグレードを見越して、スピーカー端子以外に今回は不要なRCA端子も壁内先行配線しています。

サラウンドスピーカー(4カ所)提案:    目立たないデザインの業務用スピーカー(放送用ではありませんよ(^^)。)を天井吊りで設置

音場を重視すれば壁付けの方が有利ですが、寝室での利用を考えるとジャマになりますし、壁埋込も検討しましたが、その部分の断熱欠損(断熱材が少々薄くなったり)というような本末転倒の問題がありますので、調整しやすい天井吊りのスピーカーを採用しました。

商品画像1

プロジェクタ:    エプソンのホームユース向け最上位機種を選択

プロジェクターは現在でも技術革新が進んでいる機器であり、現在の先端規格への対応と、将来的な買い換えの可能性、メンテナンス性を考慮しました。また、4Kに対応するHDMIケーブルの天井内配線をしていきます。

EH-TW8200W/EH-TW8200

天井仕上げ:    不快な共鳴を防ぐため、吸音効果のある天井仕上げを適宜採用

ベッドなどの吸音特性のある生活家具を置く事になるため、過剰な吸音特性を求めず、低コストで自然な意匠の製品を選択しました。

 

壁仕上げ:    通常のクロス仕上げに、表面が布製で寝室のインテリアアクセントとして違和感のない吸音材を適宜配置

スクリーンを下ろさない日常の寝室としての意匠性しています。

 


本格的なホームシアター屋さんや、オーディオ重視の方には、音響面をコントロールしにくい寝室との兼用には難色を示されるかもしれません。
しかし、マニアの領域にはない我々普通の建築屋からは、寝室という、寝るとき以外には稼働率の少ない「もったいない部屋」の活用は、理にかなうものです。真っ暗にするのも容易ですし。(^^)
110インチ画面で、映画を見たり、ゲームをしたり、そんな気軽な気分転換を真剣に愉しむ仕掛として、こういったカジュアルなホームシアターは暮らしを豊かにしてくれるものと思います。

 

■リビングシアターなど、よりカジュアルなシステムや、より低予算のシステム提案もさせていただきます。同予算でも、防音に重点を置いたり、ノイズの低減を目的としたオーディオ用の電源チューンなどもご相談ください。

■さらに本格的なこだわりのある場合でもご相談に乗ります。お客様ご指名のインストラーさんとの事前調整も対応します。優れたインストラーさんをご紹介することも可能です。

オーディオビジュアル系で、萩森建設に出来ること

 

ある性能を上げることを考えた場合、性能が高くなれば高くなるほど、さらに上げるためのコストは上がっていきます。

例えば、スマホで音楽を聴く事を考えてみます。

 

  1. スマホ内蔵のスピーカーに対し、2,000円くらいのスピーカーを接続したら、音質も音量も何倍も変わります。
  2. 20,000円のスピーカーをつないだら、2,000円のスピーカーと比較して、誰がきいても明らかにいい音になったと感じられる違いはあります。
  3. 200,000円のスピーカーをつないだら、20,000円のスピーカーと比較して、多くの人が豊かないい音になったと感じられる違いはあります。
  4. 2,000,000円のスピーカーをつないだら、200,000円のスピーカーと比較して、音の輪郭や深さなど、違いがわかる人にはわかる違いがあります。(スマホが音源では、差がわからないかもですが。^^;)

 

  • 0→1の変化に2,000円
  • 1→2の変化に18,000円
  • 2→3の変化に180,000円
  • 3→4の変化に1,800,000円が、それぞれかかります。

 

変化と投資額が見合うかは人それぞれの価値観です。

同じ投資額に対する成果を最大限にしたいのは、誰にも共通の願いです。

しかし、それぞれの段階の「いい音で聴きたい。」ということがどういう事なのか、ちゃんと理解することは、意外と難しいことです。

 

萩森建設では、2?3くらいの価値観において、出来るだけ優れたシステム構成を自社でご提案することが出来ます。ビルトインの手法を駆使して、建築との一体化を目指すことも、工務店ならではの提案と言えるでしょう。

4レベルの価値観の方に関しては、独立回路でノイズ対策等に有効な専用の電気配線の相談をさせていただいたり、空調やドア、サッシ、構造の考慮をさせていただくように施工するなど、こだわりの音を創りだす周辺環境を整えるお手伝いをすることが出来ます。また、優れたインストーラーさんをご紹介させていただくことも可能です。

1レベルのカジュアルな価値観には、それぞれ、1?3万円程度の低価格で、キッチンや個室のBGM等をビルトインでご提案することもあります。

お施主さん主導でシステムを組む場合には、その機器に応じた工事内容を、弊社や弊社紹介のインスト?ラーさん主導でシステムを組む場合は、ご要望に応じたご予算や内容のご提案を、それぞれいたします。

いずれの場合でも、投資コストから得られる満足度のイメージを遙かに超えた満足感を目指しています。

キッチンのお話し

住宅のキッチンは、大きく分けてメーカーの既製品と、現場ごとに作るオーダー品とに分けることができます。

建築家の設計などでよく使われるオーダー品のキッチンは、通常その家のコンセプトに沿ったものとなります。

一方、キッチンメーカー各社は、キャビネット(骨組み)、ワークトップ(天板)、扉材、機器類(水栓、コンロ、レンジフード、食洗器など)について、各社が考える最良の組み合わせ(自社工場の強みも含む)で製品提案をしています。
既製品を選ぶ場合も、できるだけ家のコンセプトに反しないものを選びたいものです。

各メーカーは、通常2グレード以上の製品シリーズ展開をしています。どうしても、一番競争の激しい普及価格帯のキッチンは、メーカーの特徴は薄まりがちです。(価格面のお得感は、もちろん大きいです。)各社の製品ポリシーは、中上級製品に現れます。

しかし、実際は、上級グレードで気に入ったキッチンを選ぶと、すぐに200万、300万円といった金額になってしまいます。

そこで、弊社が各メーカーの上級グレードから組み合わせを厳選し、工事費込みで80?100万円程度の価格帯(弊社目安価格)で、各社の強みを生かした提案例を作成しました。


各メーカーの強みを生かした提案を見てみることで、現在の既製品のキッチンの考え方や最新の機能をいっぺんに知ることができます。
さまざまな考え方の中で、自分の家づくりに合ったキッチン選びをする参考になればいいなと思っています。

太陽光発電の考察

エコが住宅の一大テーマになっています。確実に効果が見込めるものは、建物自体の長寿命化と、省エネルギー性のアップです。しかし、設備面でもエコジョーズやエコウィル、エネファームなど様々な機器が普及してきています。こういったエコ設備のなかで、一番好きなのは太陽光発電システムです。他のエコシステムがエネルギーを使った場合に「お得」を感じるのに対して、太陽光発電の場合、エネルギーを節約した場合に「お得」を感じることができます。エネルギーは使わずに節約するのが一番エコです。 逆に、太陽光発電には生活を便利にする直接的なメリットはありません。冷暖房にも役立ちませんし、お湯もつくりません。経済的なメリットも、補助金を十分に活用したとしても、投資を回収できるかどうかトントンと思った方がよいでしょう。少なくとも、儲けを期待できるほどではありません。 では、太陽光発電は何のために設置するのでしょう。太陽発電は「娯楽」です。天気による発電量の変化を楽しんだり、我慢を強いられる節約を楽しみに変えたりする、「娯楽」設備です。地球のために何かしている、という満足感も「娯楽」の一つかもしれません。 今なら、10年前後で収支はトントンとなる可能性が高い状況ですので、無料で天気や節約を楽しめる娯楽品を買うと思って、太陽光発電を導入してみてはいかがでしょう?

仕様とは?

家づくりでいう仕様とは、おおざっぱに言えば、使う材料とその組み方のことです。
家の価格が大きさと内容で決まると表現した場合、内容に当たる部分の一つです。
一般的に、大きさよりもより価格にあたえる影響は大きいため、お客様が要望の一つとして仕様に言及する場合は注意が必要です。
住宅雑誌を見ていて、「こんな外壁がいいわ。」と思って業者に伝えた場合、業者は、とても難しい判断を迫られます。選んだ商品そのものが良いのか、ほぼ同等品で別メーカーでも良いのか、同じような雰囲気が出せれば良いのか、同じ色なら良いのか、同じ材質なら良いのか、悩みます。いや、悩む業者はよいのですが(おそらくお客様に確認するでしょうから。)、悩まず、そのまま指定の材料を選ぶ業者さんも、少なくありません。価格にして、5倍や10倍はすぐに変わってしまいますので、その価格と、実現したい価値のバランスには注意を払いたいものです。

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社長 萩森

地元に根付いて50年。 皆さんは家を「買って」いませんか? 家は「創る」ものだと考えています。 木の事はどうぞおまかせ下さい。

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