施工能力

ハウスメーカーと工務店の品質比較

ハウスメーカーと工務店との比較議論のなかで、よく話題に出そうなテーマに「品質」というものがあります。

決してハウスメーカーの肩を持つわけではないですし、そもそも住宅における品質とはなんぞや、という問題もあるのですが、やはり、一般論としてハウスメーカーのほうが品質が高いといって良いと思います。その理由は、ハウスメーカーの商品が「商品開発」という段階を経た上でつくられるのに対し、工務店のものはいわば一品ごとの試作品に近いからです。

繰り返し同じものがつくられることを前提に、開発という過程で粗出しが出来ているものと、その都度、様々な条件に合わせて計画するものでは、やはり違います。たとえば、同じような材料で同じように通気工法をした場合の通気の確実性や、気密化を計画した場合の気密の確実性など、ハウスメーカーであれば図面通り施工が困難なところの対策なども含めて、ある程度の検証がされていて職人さんの技量によらずある程度の精度を担保する対策がされていることが多いですが、工務店ではなかなか体制やマニュアルとしての品質確保の対策まではできず(自由度が高く、決まった工法ばかりを行うわけではないので。)、結局、職人や監督の技量頼みになることが多くなってきます。大工さんがたまたま同じ工法の経験があるかないか、などというような事情でも品質にばらつきが出て来るのが実情です。

もちろん、自由に自分らしいものを自分なりの予算のなかで実現したい、といった要望に対応出来る自由度が確保できるかどうかという事になると、ハウスメーカーでは逆に不利になります。

結局、「商品開発」という検証を経て、工法や組織体制を整備し、誰が作っても一定の品質を確保できるようにするか、技量のある職人と監督によって一定の品質を確保するか、の違いになってきます。


まぁ、私どもは同じものを繰り返しつくる気は毛頭ないので、一品ものの試作品でも粗が出ないように頭と手を使って、出来るだけ技量を磨いていくしかないのですが。

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社長 萩森

地元に根付いて50年。 皆さんは家を「買って」いませんか? 家は「創る」ものだと考えています。 木の事はどうぞおまかせ下さい。

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