性能(強さ・省エネ・維持管理の容易さなど)

主観に関係なく客観的な優劣がつけられやすい項目となります。例えば断熱材という素材を考えた場合、熱を伝えにくいという性能には、明らかな優劣がつけられます。同じように火事に強い断熱材、デザインに合わせやすい断熱材、調湿性能の高い断熱材、などといったそれぞれの性能には明らかな優劣をつけることが可能です。重視する視点さえ決まれば、その案件に適した断熱材自体の優劣も確定します。 ここでは、そういった客観的に優劣を判断していける項目について考えていきたいと思います。

寒い日に考える?

今日も寒いですね。

家づくりに携わる身としては、こんな日にいろいろ考えることは、体感と連動するだけに大切なことだと思っています。

<日数>

冬に備えた家づくりというと、こんな日にも快適に暮らせることを目指したいものです。一方で、「こんな日はそれほど多くない。」という事実も覚えておく必要があります。一番厳しい寒さの記憶は残りやすいですが、例えば、それが何か月も続くわけではありません。

1月2月の寒さの厳しい中にあっても、「大寒波の数日」が何回か、というのが実際です。

寒い日はありますが、やはり愛知県は北国ではないのです。

<室内の平気温>

冬の室内の平均気温は、日本の場合、南に行くほど低い傾向にあるという調査結果があります。

北国は、寒すぎて室内で寒さを我慢するという選択肢がないので、必ず一定以上の室温に部屋を暖めているのに対し、愛知県もそうですが、比較的温暖な地域では、寒さを我慢しながら暮らしている割合が高いのです。

<冬の温度差は夏の温度差以上>

夏の熱中症の症状も体に負担がかかりますが、寒い部屋で我慢して暮らすというのも、相応に体に負担がかかります。

我慢は、美徳ではないと思います。

<省エネの問題>

寒さをなぜ我慢するのか?

日本人のもったいないという気質が、その主因の一つであることは想像できます。

建物の断熱性能が低いと寒いような気がしますが、省エネの視点を無視すれば、相当に断熱性能の劣る建物でも、ふんだんに適材適所の暖房器具を配置し、寒くない環境を実現することは可能です。温度分布などの快適にかかわる部分も、暖房方式の組み合わせなどにより、いわば力ずくで快適さを得ることはできます。

<建物への負担>

一方で、断熱性能の悪い建物での強力な暖房は、一般的に建物に負担をかけます。具体的には、建物の見えないところで大量の結露を起こしている可能性が高いのです。

昔の建物は、結露をしようが雨漏れがしようが比較的に水分に強い建築材料が使われていたのですが、戦後からの新建材を大量に使用する家づくりになってからは、結露が建物に与える悪影響は大きくなっています。

<暖房の能力>

暖房の能力を考える場合、結局はお金です。(身も蓋もない。(^^;)

たくさんお金を出せば、大きな暖房能力が買えます。

ただ、最初にたくさん出すか、使う時にたくさん出すか、またはその両方か、ということは暖房の種類によって異なります。

例えば、同じくらいの熱量を供給するのに、エアコンは、石油ファンヒーターの5?10倍の価格です。一方、同じ熱量あたりのランニングコストは、概ね半分くらいです。(今どきのカタログモデル同士の比較。エアコンの方が熱量当たりのラニングコストは安い。)

床暖房を比較しても、温水だったり電気だったり、様々な方式によりイニシヤルで10倍、ランニングで5倍くらいの差はあります。

買うときは、安いほうが良いですし、買った後は、やっぱり高くても省エネなほうが良かったと思うわけです。(^^)

<建物にあった暖房>

断熱性能や室内容積、天井高など、様々な要因により、同じ熱量を供給しても、暖かさの感じ方は異なります。

正解を求めるには、建物の断熱性能、建物に人のいる時間帯、中での過ごし方、暑さ寒さに対する感性、などを総合的に判断しないと...。ということになって、結構大変です。

薪ストーブなどのように、暖房という目的と、趣味やライフスタイルの構築を兼ねるものまであります。

せっかっく寒い日が続くので、しばらくシリーズで、暖房についての考察を書いていこうと思います。

ローコストを目指す建物構造

そんなに強い建物でなくても良いと思えば、強い工法で作れば、ずいぶん部材を減らせます。
ローコスト住宅に、おおむねそこそこ強い工法が使われているのはこのためです。

ただし、耐久性とローコストの両立は、いまだに難しいことの一つになっています。
ホームセンターで売られているカラーボックスなど、あんなに薄い面材を貼り合わせただけでも、使用に十分耐える強度を持っています。しかし、耐久性となると、ちょっと屋外に出しただけでも、あっという間に劣化してしまいます。


強い工法は強い建物とは限らない

強い工法で建てると強い建物になるという、大きな勘違いがあります。

弱い工法で強い建物を建てることもできますし、強い工法で弱い建物を建てることもできます。
ただし、弱い工法で強い建物を建てようと思うと、壁が少々多くなります。強い工法なら、壁が少ないオープンな空間でも強い建物を建てることができます。度が過ぎれば、弱い建物になります。

住宅で言う「構造」とは

最初に、住宅で言う「構造」とは何かを考えてみます。

辞書で引くと、「全体を形づくっている種々の材料による各部分の組み合わせ。」(引用:goo辞書)ということのようです。つまり、基礎、柱、梁などの、外力に耐える骨組みのことになります。

大きな地震や大きな台風に耐えたり、その耐える状況が長く続く耐久性を持っていると、「良い構造」ということになります。
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社長 萩森

地元に根付いて40年。 皆さんは家を「買って」いませんか? 家は「創る」ものだと考えています。 木の事はどうぞおまかせ下さい。

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