間接経費を十分抑えたコスト競争力と、一棟づつ丁寧に管理を行うことを両立する黄金比率
監督:1人:年間6棟 ※直接現場を管理する
営業:1人:監督2人
総務・経営:社員数に対して過大でない
つまり、
営業人数:監督人数:年間現場件数
1:2:12
程度であれば、監督は余裕を持って工事管理に取り組め、少ない利益でも会社運営を十分に行えるため同じ建物であればより安く提供でき、良い家をより安く提供できるため、大きな広告宣伝費をかけなくてもお仕事をいただくことができ、無駄な経費がかからない分さらに良いものをより安く提供できる、という好循環を守れます。
ちなみに、優良ハウスメーカーで
2:1:12
一般的なハウスメーカーは
3:1:12
ローコストメーカーなどの一部では
4:1:20
などというような比率になり、多くは監督よりも営業の人数が多い状態です。
また、一人の監督で担当する物件が過大になりすぎるので、どうしても丁寧な管理は難しくなってしまいます。
業容拡大を目指す会社は、どうしても営業を先行して増強するため、水太りした組織になりがちです。
そういった高コスト体質では、魅力的な家づくりは難しくなるため、簡単にはお客様に簡単には選んでもらうことができず、より多くの営業経費をかけなくては仕事が確保できないという悪循環に陥ってしまうところも少なからずあります。
同様に、小さな工務店で、監督1人、営業1人といった会社でも、現場件数が少なければ、少ない物件で多くの利益をあげなくてはならず、やはりコスト的には不利になります。
弊社が、設計事務所主催の入札でも、お客様からの相見積もりでも、ほとんどの場合で他社より良いものをよりお値打ちに提供できるのは、こうした黄金比率による好循環を守っていることも一つの要因です。
「量より質」「規模より継続」の好循環
内容価格ともに良好な家→広告宣伝費をかけなくてもお問い合わせいただく→無駄な経費不要でよりお値打ちに→選んでいただける確率上昇→営業経費も削減→ますます内容価格とも良好な家→ますます広告宣伝費をかけなくてもお問い合わせいただく→ますます無駄な経費不要でよりお値打ちに→ますます選んでいただける確率上昇→ますます営業経費削減→ますますます内容価格とも良好な家...
「より多くの量」「より大きな規模」を目指してしまった場合の悪循環
内容価格ともに良好な家→広告宣伝費をかけてたくさんのお問い合わせをいただく→どんどん営業していく→お問い合わせが多いので選んでいただける数は増えるが確率は降下→より多くの広告宣伝費と営業経費が必要→内容を下げ価格を上げてもうけを多くした家→もっと多くの広告宣伝費をかけてたくさんのお問い合わせをいただく→もっとどんどん営業していく→ますます選んでいただける数は増えるが確率はもっと降下→もっと内容を下げ価格を上げてもうけを多くした家...
なぜ悪循環が?
注文住宅は、大量生産による経費節減効果、効率化がきわめて低く、代わりに中間経費の増大、管理経費の増大などが著しいため。
合理的な考え方の諸外国では、大規模部品メーカー+小規模ビルダーという形態が、自然の成り行きとして定着しているが、非合理な部分により増大する経費を、安心・安全の確保や広告によるブランド形成により高価格を実現できる日本では、大規模なハウスメーカー業態が可能になっている。事実、ハウスメーカーのブランドには、価格差を認めるだけの企業努力(管理体制やイメージ)を認めないわけにはいかない。
しかし、数社の大手メーカーを除く中規模以上のメーカーは、構造的な悪循環に苦しんでいるところも数多い。
好循環を持った、「最強工務店」は、あまり広告宣伝をしないので目立たないですが、実は日本中にいます。見つけ出すことができれば、きっと、とても良い家づくりができると思います。
備えているべき条件は、下記だと考えています。
安心・安全を確保できる! | 小さな安心・安全と、大きな安心・安全をどちらも確保している。 |
どんな要望も具現化できる! | 設計通りの趣旨、性能で施工ができる。 |
会社がつぶれない! | 継続的なアフターメンテナンスを続けることができる。 |
お値打ちにできる! | 無駄な経費のない、引き締まった体制。 |
問題処理能力を備えている! | 最新の減税や助成金情報、住宅ローン情報、不動産、調整区域の扱いなど都市計画法関係、などなど、周辺知識の欠落で損をさせない。 |