萩森建設
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共働きでも庭は続きます。植える前に「手をかける量」を決めてください

庭を長く楽しめるかどうかは、植える前に「自分がどれだけ手をかけられるか」を考えているかどうかで、大きく変わります。

庭付きの注文住宅を建てる方は、植栽やガーデニングにも興味をお持ちの場合が多いです。ただ、植物は生きています。植えれば、必ず手入れがついてきます。

働きながら庭を持つときに、私たちがお客様とよく確認していることをまとめます。

地植えとプランターを組み合わせ、手入れのための通路を確保した庭のイメージ
植栽を楽しみながら、手入れのための通路も確保した例(生成イメージ)

手入れの頻度は、何を植えるかで変わります

まず、育てたいものによって必要な手間が違います。ここを最初に分けて考えます。

収穫するものは、毎日見るつもりで

夏の実野菜は、一日で様子が変わることがあります。収穫の時期だけでなく、水切れ、虫、支柱の状態も気になります。

家庭菜園は「ときどき楽しむ趣味」というより、収穫期には日課に近くなります。忙しい日にも少し様子を見られる場所に、毎日見られる量だけ植える方が無理がありません。

きれいに咲かせたい花は、数日おきに

咲き終わった花や傷んだ葉、土の乾き具合を数日おきに見ます。必要な頻度は植物や季節、植える場所によって変わります。

特に鉢植えは土の量が少なく、暑さや風で乾きやすいため、夏には毎日の確認が必要になることもあります。

長く残す木は、最初に庭師さんへ相談する

木や生垣は、何年も同じ場所で育ちます。植えたときの姿ではなく、将来の高さや枝の広がり、剪定、落ち葉まで考えて場所を決めます。

毎年の手入れをすべて頼み続けるには、費用の負担もあります。そこで、最初の計画を庭師さんに見てもらう方法があります。

何年後にどこまで大きくなるか。隣の木や建物に当たらないか。その場所で無理なく育つか。相談費用は範囲や庭の規模によって変わりますが、植えた後で「大きくなりすぎた」と切り詰めるより、最初に育ち方を聞いておく方が計画しやすくなります。

地植えか、プランターか

手軽そうに見えるのはプランターですが、水やりの手間はプランターの方が多くなりやすいものです。

地植えは、根を広く張れるため比較的乾きにくい一方、後から場所を動かしにくくなります。植物が大きく育つことも見込んでおきます。

プランターは、置き場所や育てる量を変えやすく、試しに始めやすい方法です。ただし、土の量が少ないため乾きやすく、暑い時期は水やりの回数が増えます。

「まずは軽く始めたいからプランターで」と考えている方ほど、水やりの頻度まで確かめておきたいところです。

旅行中の水やりを、植える前に決める

毎日、水やりができるか。家族旅行のときはどうするか。これは、とても現実的な分かれ道です。

夏に数日留守にすると、鉢植えを枯らす可能性が高くなります。自動で水を与える仕組みを用意する、近くの家族に頼める状態にする、留守にしても影響の少ない構成にする。そのどれかを、植える前に決めておきます。

長期の休みに旅行へ行きたい家庭なら、毎日の水やりを前提にしない構成の方が、庭にも家族の予定にも無理がありません。

手入れが「楽しい」か、「やりたくない」か

同じ草取りでも、休日の楽しみになる人と、憂うつな宿題になる人がいます。どちらがよいということではありません。

大切なのは、自分がどちらなのかを、設計の段階で正直に決めておくことです。

楽しめる人には、手のかかる庭がご褒美になります。できればやりたくない人には、手入れを少なくできる庭が合います。

「実は庭いじりはしたくない」と言っていただければ、木の選び方も、植える量も、土を出す面積も変えられます。

「育つスペース」より「作業するスペース」を確保する

植栽の計画では、植物が育つ広さに目が向きます。ですが実際に足りなくなりやすいのは、人が作業する場所です。

  • 収穫や剪定のときに、人が立つ場所、しゃがむ場所
  • 道具やホース、鉢を一時的に置く場所
  • 立水栓の前に立てる余白
  • 立水栓から無理なくホースを引ける経路
  • 勝手口や物置から植栽まで移動できる通路

植栽のまわりには、手を伸ばせるだけでなく、人が入って姿勢を変えられる余白を取ります。そのために植栽の量が減っても構いません。

たくさん植えることより、無理なく手が届くことを優先した方が、庭を長く保ちやすくなります。

植栽の量を絞り、人が作業できる余白を広く取った庭のイメージ
植栽を絞り、作業する余白をさらに広く取った例(生成イメージ)

立水栓、勝手口からの動線、物置の位置は、建物が完成してからでは変えにくい部分です。庭は建物の外側だけで考えず、間取りを決める段階から一緒に考えます。

草取りは、完璧を目指さない

草をすべて抜き、土がむき出しの状態を保とうとすると、終わりがありません。

目指したいのは「草がゼロの庭」ではなく、手を入れる場所と、残す場所を決めた庭です。

地面を低い植物で覆う方法を、グラウンドカバーと呼びます。専用の植物を植えることもできます。自然に生えた草でも、低く広がり、通路や植えた植物の邪魔にならず、周囲へ広がる心配が少ないものなら、様子を見ながら残す選択もあります。

通路をふさぐ草、大きくなる草、種が広がりやすい草、植えた植物を圧迫する草から取る。すべてを同じように敵にしない方が、草取りの範囲を絞れます。

庭は、間取りを考えるときから始まっています

育てたいものによって、必要な手間は毎日から年に数回まで変わります。

木や生垣は、最初の計画を庭師さんに見てもらう。プランターは、水やりの手間まで考える。旅行中の対応を決めておく。植栽より先に、人が作業できる余白を取る。

庭は「家が建ってから考えるもの」と思われがちです。しかし、立水栓の位置も、勝手口からの動線も、物置や作業場所の余白も、間取りを決める段階から関係しています。

暮らしながら続けられる庭にするために、植える前に「手をかける量」を一緒に考えましょう。

植栽の雰囲気は、ガーデニングの施工事例でもご覧いただけます。