注文住宅を作る責任

『安価』と『お値打ち』

例えば、 「家族4人が住む30坪の家について、法律違反でない最も安価に建てる方法を考えよ。ただし、日常生活に支障がなければ、建築主の暮らし方や好みなどなどは考慮しなくてもよい。」 という試験問題があるとすれば、それに対する答えは、誰が解いても大体同じような答えになっていきます。

しかし、 「家族4人が住む30坪の家について、建築主の暮らし方や好みなどを考慮し、高い満足度に比較してできるだけお値打ちに建てる方法を考えよ。」 という問題に対しては、解く人によって回答は千差万別になります。 良い回答と悪い回答の差も、大変大きなものになる可能性があります。

ハウスメーカーさんなど、自社の決められた狭いルールの範囲内では、なかなか良い回答をするのは大変だろうなと思います。

弊社が注文住宅にこだわるのも、この問題を解き、より良い回答を導くためには多くの選択肢を持っている必要があるからです。できる限り広い知識と、その中からより良い選択肢を導ける審美眼と、それを実践できる技術と。

「お値打ち」とは、なかなか深い言葉ですね。(^^)

ご提示する選択肢を考える

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弊社の注文住宅のお打ち合わせでは、建築主のほとんどどんなご要望も実現できます。

しかし、「どんな家が良いですか?」とお尋ねして、本当に理想通りのご要望を伝えていただける方はめったにいらっしゃいません。どんな方法があるのかも、それぞれの方法にどんなメリットやデメリットがあるのかの知識も、あまり持っていらっしゃらないことがほとんどです。

注文住宅といいながらも、自社の傾向を持っているハウスメーカーや工務店であれば、「標準仕様」や「おすすめ仕様」ということで、一定の前提条件であれば「おすすめ」できるものを設定し、その中から選んでいくという方式を取ります。

しかし、この前提条件が誰にも当てはまるわけではありません。

むしろ、ぴったり当てはまることは皆無です。

家づくりの要素は一つではありません。

全体のデザインから細部のデザイン、省エネ性能や構造の考え方、仕様の嗜好や設備の好み、敷地や費用の制約、などなど。

それらすべてで、カタログなどに載ったいくつかの選択肢の中から選ぶだけでぴったり理想的な家になることなどありえません。

一方、無限ともいえる選択肢をそれぞれの項目で勉強し、理解し、選択していくということを建築主自身が行うということももちろん難しいです。

断熱材一つとっても、様々な断熱材のそれぞれの特性やメリット、デメリットを、本当に理解してもらうように説明させていただくとすれば数時間ではとても足りません。

万人の方に、唯一これですとおすすめできる断熱材も、今のところ存在しません。

仕上げ材や、冷暖暖房機器との相性なども、確認したいともなれば、拷問のようなお勉強ごととして説明させていただかなければならないでしょう。

しかし、構造や性能面の要素については客観的に見て優劣が明らかなので、まだ判断はしやすいです。個別の前提条件を鑑みれば、唯一でなくとも、これかこれ、という程度にはおすすめできるものというのは決まってくるものです。一番安価で、一番熱還流抵抗が大きく、一番結露に強く、一番火災に強く、一番吸音や防音効果も高い、という全部取りの断熱材は残念ながらありませんが、前提条件からどれを優先していくかという順番が明らかになれば、その答えも絞られるものです。

ところが、優劣のつかない要素は、もう少し複雑です。

ある人にはかっこいいけど、別の人にはそうでもない、といったことや、ある人には便利だけど、別の人にはそうでもない、というような主観で判断される要素については、選択肢を絞っていくことがむつかしくなります。候補の選択肢を提示して選んでいただくというようなやり方で絞り込んでいくしかないものが多くあります。

ここでも、単純に選択肢を並べるとすれば、無限にある種類から、無限に時間を使って選ばなくてはなりません。

そこで、建築主の好みや暮らし方、敷地や費用のご制約などといった前提条件と、打合せに係る情熱や確保できる検討時間などから、候補になる選択肢をこちらで絞ってご提示させていただき、こだわりのある点要素についてはより広くより深く、それほどでもないところはより合理的に選んでいただくというようなことを行います。

大きなところでは、敷地の制約や費用面の制約、家族構成や暮らし方などの情報を前提条件にして、広さにお金を振り分けるのか、デザインや内容にお金を振り分けるのか、というイメージから、選択肢の提示は始まります。

例えば、「家以外の生活も大切にしたいから、費用は増やさない。シンプルでかっこいい建物でなくては嫌だけど、面積は絞ってもよい。」という考え方があったとすれば、希望の費用水準、家族構成。敷地条件などから、現実的な割り振りを提示することができます。

細かいところでは、キッチン一つとっても、オーダーで作るほうが良いのか、メーカーのものを選んだほうが良いのか、メーカーを絞ってから商品を選んだほうが良いのか、もののイメージを絞り込んでからメーカー比較をしたほうが良いのか、水栓やコンロ、食洗器などはキッチンメーカーのセットが良いのか、別で自由に仕入れて取り付けたほうが良いのか、色やデザインの決定はどうするか、等々膨大な選択肢が想定できます。

それらから、できる限り建築主のご負担のない最小限の選択肢を提示しながら決めていくことになります。

実際の打ち合わせでは、世間話をしながら、「オーダーでないほうが良いな。」「素材感があったほうが良いかな。」「料理の仕方はこんなかな?」といったようなことを判断して、選びやすい程度に絞った選択肢を提示することがほとんどです。

そこからさらに絞り込んでいくこともあれば、ちょっと違うなという場合は、少し戻って、大きな選択肢を提示しなおしたりします。

また、それぞれの選択肢を実際にお値打ちに実現するには、適切な仕入れルートの確保も大切になります。

全てのメーカーについて得意な問屋さんというのもないので、最適なルートからできる限りお値打ちに提供できるようにということも考えながら行います。

そんなこんなで、注文住宅を極めようとすれば、3つの選択肢をご提示するために、100の選択肢を知っておく必要があるわけです。

100の選択肢を知っていれば、自信をもって「あなたにとって上位3%くらいには、相性が良いと思われる提案です。」というような3つの選択肢をご提示できるわけです。

おなじ3つから選ぶという行為であっても、標準仕様ということではじめから3つの選択肢が設定されている場合とは違い、萩森建設では、100の中からえりすぐりの相性の良いものを選ぶ行為になればよいなと、いつも考えています。

注文住宅にこたえる

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「注文を受けてつくる。」
注文住宅という家づくりの形式は、住まいを得る手段として一つの理想形だと信じています。
暮らし方は千差万別ですし、経済状況や家族構成、敷地の制約なども多種多様です。
そのうえ、家族一人一人の趣味嗜好も違います。

家に係るコスト面を見ても、注文を受けてからつくりはじめるので、建売のように売れるまでの期間の維持費(在庫管理費)もなくて済みます。下世話なお話になりますが、建売住宅などよりは、小さな利益率で成り立つのも注文住宅の本来の特徴です。

大切にしたいものに手間と費用をかけられ、自分のことや家族のことを再認識するきっかけにもなります。

そんな「注文住宅」の理想をかなえられるように、あらゆる知識や経験をどん欲に追求し、情熱をもってお待ちしております。

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社長 萩森

地元に根付いて40年。 皆さんは家を「買って」いませんか? 家は「創る」ものだと考えています。 木の事はどうぞおまかせ下さい。

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