2台充電するなら、基本は専用回路も2本
大きな電気を長く使う設備です

電気自動車の家庭用充電は、エアコンを強運転のまま何時間も使い続ける状態を想像すると、分かりやすいと思います。
もちろん、エアコンと充電器の消費電力が同じという意味ではありません。比較的大きな電気を、短時間ではなく何時間も使い続ける設備だ、ということです。
家庭で使う普通充電には、3kWや6kWの設備があります。3kW充電でも、200Vで16A程度の電流が流れます。スマートフォンの充電器を差すような感覚で、空いているコンセントを使えばよいものではありません。
分電盤から充電器まで、専用回路でつなぐ
家庭用のEV充電設備には、専用回路が必要です。
分電盤にEV充電用のブレーカーを設け、そこから充電用コンセントや充電器まで、途中で照明やほかのコンセントへ分岐しない専用の配線を通します。
既存の屋外コンセントから線を延ばしたり、ほかの機器と同じ回路を使ったりすると、充電中にブレーカーが落ちるだけでなく、配線や接続部へ負担がかかります。
充電器の出力に合わせて、ブレーカー、電線の太さ、漏電保護も選ぶ必要があります。充電器だけを決めるのではなく、分電盤から駐車場所までを一つの設備として考えます。
2台を同時に充電するなら、基本は2回路
将来、電気自動車を2台持つ可能性があるなら、充電設備も2台分で考えておきたいところです。
2台を同時に充電するなら、基本のイメージは、1台につき専用回路が1本。2台なら2本です。
ただし、2台の充電時間をずらしたり、家全体の使用電力を見ながら充電出力を抑えたり、2台へ電力を分ける制御方法もあります。必ず大きな契約容量が必要になるとは限りません。
それでも、分電盤の空き、配線を通す経路、駐車位置、将来どこへ充電器を付けるかは、家を建てるときに考えておく方が簡単です。
「今は1台」でも、2台目の配線経路を考えておく
新築時に2台分の充電器を付ける必要はありません。
今使う1台分だけを設置し、もう1台分は、分電盤の空きや配管、配線を通せる経路だけ準備しておく方法もあります。
後から壁や天井を開けて配線するより、家の計画と一緒に配線経路を確保しておく方が、工事の自由度は高くなります。
電気自動車の充電計画は、駐車場にコンセントを一つ増やす話ではありません。大きな電気を長く使う設備として、分電盤から考えることが大切です。
電気自動車をすでにお持ちの方も、将来購入するかもしれない方も、車の台数や駐車位置を間取りの打合せでお聞かせください。今必要な設備と、将来のために残しておく準備を分けて考えます。
