萩森建設

萩森建設

萩森建設の構造

「強い家」ではなく、「強さが続く家」をつくるという考え方

家づくりを考え始めると、
「SE構法」「在来工法」「耐震等級3」など、たくさんの言葉が出てきます。

でも、施主にとって本当に知りたいのは、
名前や数字ではないはずです。

  • 地震のあと、この家は大丈夫だろうか
  • 何十年も経っても、安心して住み続けられるだろうか
  • 間取りやデザインを、構造の理由で諦めなくていいだろうか

萩森建設が構造で大切にしているのは、
こうした暮らしの不安に、どう向き合うかです。


建築時の「強さ」は、計算で求めます

家の強さは、〇〇工法という名前で決まるものではありません。

どのような工法であっても、許容応力度計算などの構造計算を行うことで、目標の強度以上に達したことを確認することが重要です。

  • 建物の重さ
  • 地震や風でかかる力
  • 柱や梁、接合部に生じる応力

などを数値で確認し、建物として必要な強度を確保することは、工法によらず大切です。

つまり、

  • 強い工法であっても
  • 一般的な工法であっても

計算によってしっかりした設計をすることで、建築時点での耐震性は確保できるのです。

(工法によって壁が多く必要になったり、 スパンが小さくなったりする制約は出ますが、 「建物として強い」を達成することはできるのです。)


工法の違いは「その強さが変わらないかどうか」

では、なぜ工法を選ぶ必要があるのか。

萩森建設が重視しているのは、計算で確保した強さが、時間とともに変わらないかどうかです。

最近は建売住宅であっても、完成時点での耐震性能が極端に低いケースはありません。

けれど、

  • その強さが
  • 10年後、20年後も
  • 同じように保たれているか

という点には、違いが出ます。

※このことは、断熱材の選定などにもかかわります。別途断熱材のパートで説明したいと思います。


木造が持つ、優れた点と弱点

木造住宅は、とても優れた構法です。

  • 軽くて強い
  • 加工しやすい
  • 日本の気候に合っている

一方で、自然素材である以上、木は時間とともに変化します。

時間が進むことで、木材はわずかに痩せます(木痩せ)。

この変化は、特に建築初期に大きく起きやすく、

  • 上棟時にしっかり締めたボルトが
  • 工事中〜住み始める頃に
  • わずかに緩む

ということは、決して珍しい話ではありません。しっかり締めたはずのナットが手で簡単に回せてしまう。そんな経験は、大工さんの約100%が経験していることでしょう。

それだけで危険という意味ではありませんが、接合部の緩みは、構造性能が下がるきっかけになります。

萩森建設は、この「接合部の緩み」を起こさないことを目指します。


萩森建設が工法を一つに決めない理由

萩森建設では、特定の工法だけを「絶対」として扱っていません。

理由はシンプルです。

  • 土地条件
  • 間取り
  • 開口の大きさ
  • デザインへの適正
  • 外壁仕上げや内装仕上げとの相性
  • 予算配分

これらは、家ごとにすべて違うからです。

一つの工法が、すべての家にとって最適解になることはありません。

繰返しになりますが、部分的にはそこまで強固な工法でなくても、十分な手当てをすることで強い建物にすることはできます。強度と工法は関係ないのです。
だから私たちは、「強さが続く」という視点で、工法を選択します。


SE構法

大きな空間・開放的な間取りを諦めにくい

SE構法は、日本で最も強い木造工法の一つです。他の工法が接合部などの部分的な強度の検証を行っているのに対して、SE構法は早くから実物大の建物に実際に地震力を与えて実験をして強度の確認をしています。

  • 民間初の快挙: 2006年に木造住宅として初めてE-ディフェンスで実大実験を行ったのがSE構法でした。
  • 継続的な検証: その後も2011年(東日本大震災後)や、近年では中大規模建築や耐火性能を組み合わせた実験など、継続的にアップデートを行っています。

構造計算通りの強度が確実に確保できる、剛性の高い金物の使用を前提に、広いスパンや4階建てをも可能にしています。強い構造計算を本部が担保するチェック体制と合わせて、理論上も実績上も、日本最強の一角です。

  • 大空間のLDK
  • 大きな窓
  • 壁の少ない間取り
  • 将来の可変性を考慮したスケルトンインフィル

こうした希望を、構造的に成立させやすいのが特徴です。

理論、実績、デザイン、すべてを最高水準で達成し
「耐震性のために、間取りを我慢する」
という場面を減らせることが、施主にとっての大きなメリットです。


APS工法

在来木造の良さを活かしながら、現代金物の弱点をクリア

APS工法は、木材の芯で部材を緊結する考え方を取り入れた工法です。

  • 木痩せによる緩みが起きにくい
  • 接合部の安定性が高い
  • 在来木造の延長で成立する

構造計算で達成した耐震性を長期間維持でき、コストと性能(耐久性)のバランスが取りやすい選択肢になります。


BXバネ付羽子板ボルト

デザインの自由さを守りながら、強さを維持する

在来木造の最大の魅力は、設計の自由さです。

BXバネ付羽子板ボルトは、その自由さを損なわずに、

  • 木痩せによる緩みを
  • バネの力で追従・補正し
  • 接合部の締結力を保つ

という考え方の金物です。

デザイン重視の住宅が抱えがちな構造の不安を、

  • 強度は計算で確保し
  • 実現は金物で支える

という役割で補います。


耐力壁

耐震性を高めるためには、耐力壁と呼ばれる変形しにくい壁を、バランス良く配置する必要があります。
耐力壁をつくる方法として、大きく分けると

  • 面材(EXボード、構造用合板、構造パーティクルボードなど)
  • 筋交い

があります。

面材は強度を取りやすいのはもちろん、変形量も小さく、気密性の確保にも有利なため、現在ではほとんどの建物が何かしらの面材を利用して耐力を確保しています。

ただし、欠点もあります。

  • 面材の耐力壁にはわずかな開口でも制限がある
  • 将来の変更が難しい

一方、一昔前の耐力壁の確保の主流であった、筋交いは配管や配線を邪魔しないで耐力を取れるなど、柔軟性があります。

    このような理由から、外壁面材と室内壁の筋交いを組み合わせて利用する場合があります。
    しかし、面材と筋交いでは建物が揺れた場合の挙動が大きく異なり、力を合わせて耐震能力を上げるということが困難になります。
    そのような特性を理解して、面材と筋交いのメリットを活かし、デメリットを低減するような構造計画が大切になります。


    強度は計算、維持は工法、実現は職人

    萩森建設の構造は、単純に「〇〇工法だから強い」と宣伝したいためのものではありません。

    • 強い建物になるよう、高い目標で計算する
    • 強さが変わらないよう、工法を選ぶ
    • 現実の建物にしっかりできる、職人に頼む

    この積み重ねで、
    強さが確実に、長く続く家を目指しています。

    構造は、完成したら見えなくなります。
    だからこそ、私たちは一番手を抜きません。


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