施主はピアニスト。グランドピアノの演奏に集中できる防音室を計画しました。
設計事務所、防音コンサルタント、と協力して萩森建設が施工しました。今回は、室内で大きな音を出し、建物の外や別の部屋へどれくらい伝わるかを、周波数帯ごとに測定しました。
低い音から高い音まで、分けて調べます
検査では、室内に置いたスピーカーから音を出し、周波数帯ごとに測定します。低い音と高い音をひとまとめにせず、それぞれがどれくらい小さくなって届くかを確認するためです。

今回調べたのは、室内から屋外への音の伝わり方と、室内の部屋同士での音の伝わり方です。

音の遮られ方は、音域によって異なります。今回の検査では、低い音から高い音まで、音がどれくらい小さくなって伝わるかを、周波数ごとの測定結果で確認しました。

屋外での測定では、Dr-50の遮音性能を確認しました。中高音域では、各周波数の測定値がDr-50の基準曲線を上回りました。
Dr-50をイメージするために
遮音等級の目安として、ヤマハの防音室「アビテックス」AFEシリーズを紹介します。カタログでは、次のように用途の目安が示されています。
| 遮音等級 | ヤマハが示す用途の目安 |
|---|---|
| Dr-30 | 高音域が中心の楽器、音量が比較的小さい音源 |
| Dr-35 | 標準的な遮音性能を求める場合 |
| Dr-40 | 低音域の強い楽器、音量が大きい音源 |
Dr等級は、数字が大きいほど遮音性能が高いことを示します。Dr-50の位置づけをつかむための参考としてご覧ください。
※表はヤマハ製品単体の性能です。建物全体の実測性能と直接比較するものではありません。
設計事務所と協力し、自社で施工しました
防音の設計から施工、検査まで、一式で請け負う専門業者さんもいらっしゃいます。
今回は、費用を抑えることも考え、設計事務所と協力して萩森建設が自社施工しました。正直なところ、コストも大事です。ただ、費用を抑えても、必要な防音性能が得られなければ意味がありません。
