―― 38㎡の「自分ホテル」で、楽しく暮らす ――
一人暮らしって、いいですよね。
他人の価値観に気兼ねなく、部屋の使い方を全部自分で決められます。
その「一人暮らしの楽しさ」を、
もっと長く、もっと快適に伸ばしていくための選択肢として、
ここでは「小さな注文住宅」という考え方をご紹介します。
【38㎡の“自分専用ホテル”という考え方】
たとえば、延床約38㎡ほどの小さな注文住宅。

約15㎡:L寝室+バス+洗面(ホテルゾーン)
- ベッド
- 1人掛けソファ
- 小さなテーブル
- 洗面・浴室
これらがギュッとまとまった空間です。
ビジネスホテルより、ちょっといいシティホテル。
「ここだけで生活が完結するマイルームスイート」 のようなイメージです。
- 約10㎡:趣味部屋
- 楽器やオーディオ
- PC・ゲーム環境
- 本棚やマンガ
- 工具・ミシン・フィギュア など
とにかく、自分の「好き」を全部ここに集める部屋。
約10㎡:DK+ユーティリティ(家事ゾーン)
- キッチン
- 洗濯・物干し
- 収納・家事カウンター
など、「暮らしの仕事」をまとめたゾーンです。
+αで玄関・トイレ・収納がついて、
合計でだいたい38㎡くらいのコンパクトな家になります。

数字だけ見ると小さく感じますが、
- 掃除がすぐ終わる
- 冷暖房がよく効く
- 動線が短くて、家の中で疲れにくい
といったメリットがあり、
一人暮らしにはかなり快適なサイズ感です。
そして、これらの空間のバランスやつながり方を、
自分の暮らし方に合わせて細かく決めていけるのが、注文住宅ならではの良さです。
【誰かを呼びたくなったときの「ちょうどいい距離感」】
38㎡でも、きちんと部屋が分かれていると使い方に余裕が出ます。
パートナーとゆっくり過ごす日は
→ ホテルゾーンのスイートルームで、映画を見たり、ゆっくり晩酌。
家族や身内が遊びに来たときは
→ DKスペースをリビング代わりに使ってごはん。
寝室側はそのまま見せずにおけるので、片付いてなくても大丈夫。
共通の趣味の友達が来たら
→ 趣味部屋に通して、
一緒に音楽を聴いたり、ボードゲームをしたり、模型やPCをいじったり。
ワンルームだと「生活の真ん中」に必ず人を通すことになりますが、この形なら 見せる場所と隠す場所を分けられるので、気持ちがとてもラクです。
どの部屋をどうつなげるか、扉をつけるか・開放するか。
こうした「距離感の設計」ができるのも、注文住宅だからこそできることです。
【コンパクト注文住宅だから、暮らしの質を上げやすい】
音・時間・動きがラクになる
- 上下階やお隣への音を、賃貸ほど気にしなくていい
- 深夜・早朝の洗濯やシャワーも、だいぶ気がラク
- 駐車場はもちろん敷地内。
駐車場代もゼロで、雨の日の車移動も快適
「よけいな気を使う場面」が減るぶん、
仕事や趣味に、素直にエネルギーを使えます。
上質な素材で、「高級なインテリアが似合う家」に
38㎡とコンパクトだからこそ、
床・壁・照明などに、少し上質な素材を選ぶことも現実的です。
- 無垢のフローリング
- 落ち着いた色味の塗装や塗り壁
- 間接照明やペンダントライト
などを組み合わせれば、
**高級ホテルやデザインホテルにも負けない“受け皿”**がつくれます。
小さい空間なので、使う材料の量も少なくて済みます。
そのぶん、気に入った素材をしっかり選んで使えるのは、
コンパクトな注文住宅ならではの楽しみ方です。
【性能とテクノロジーを「振り切って」みる】
もう一つの面白さが、性能とテクノロジーです。
- 断熱・気密・窓のグレードを上げて、
省エネ性能をとことん高めた家にする。 - 玄関ドアや窓、防犯カメラなどで
セキュリティレベルをしっかり確保する。 - 太陽光発電+蓄電池を組み合わせて、
日中に発電した電気を夜に使う
**「エネルギー自足に近い暮らし」**を目指してみる。 - スマートスピーカーや各種センサーで
ホームオートメーションを突き詰める。
帰宅時に自動で照明・エアコン・音楽が立ち上がる家も、十分現実的です。
規模がコンパクトだからこそ、
高性能化や最新ガジェットの導入コストも抑えやすくなります。
好きなインテリア・好きなテクノロジー・好きな暮らし方。
全部を自分仕様で「試して、調整して、また試す」住まいの実験場にできるのが、小さな注文住宅で一人暮らしをする醍醐味です。
【ちょっと贅沢しても、トータルでは無理がない】
もう一つのポイントが ハウスクリーニング です。
38㎡の家なら、もともと掃除は楽ですが、
もし少し余裕があるなら、
- 月に1〜2回、ハウスクリーニングをお願いする
という選択も、そこまで大げさな贅沢ではありません。
- 水まわりの徹底掃除
- 床や窓のクリーニング
などをプロに任せてしまえば、
- 休日を「掃除だけで終わらせない」
- いつも気持ちいい空間に帰ってこられる
という、かなり大きなご褒美になります。
日常的な依頼が不要なら、半年に一度、模様替えの時にだけ依頼するのもよいかもしれませんね。
「一人暮らしなのに贅沢」と考える必要はなく、「一人暮らしだからこその贅沢」くらいに捉えていいと思います。
【家賃6万円を、30年・50年払い続けるとどうなるか】
お金の話も、少しだけ整理しておきます。
家賃 6万円/月 の部屋に住み続けた場合:
- 1年:
6万円 × 12ヶ月 = 72万円 - 30年:
72万円 × 30年 = 2,160万円 - 50年:
72万円 × 50年 = 3,600万円
いまの日本だと、
- 80歳までは、ほとんどの人が当たり前に到達する時代
- 90歳まで生きることも、わりと普通にありえる時代
になってきています。
たとえば50歳から80歳までの30年、
40歳から90歳までの50年を、一人でゆっくり楽しむと仮定すると、そのあいだ、ずっと家賃を払い続けるか、
どこかで「自分の家」に切り替えるか、という選択になります。
しかも、物価がじわじわ上がっている今、
10年後も20年後も、同じ6万円で住み続けられるでしょうか?
という視点も大事です。
- 賃貸の家賃は、エリアや情勢によって上がる可能性があります。
- 一方、住宅ローンは、基本的には「毎月〇万円」と決まった支払いが続きます
(※変動金利などの条件によっては変わる場合もありますが)。
「家賃」という、今後上がるかもしれない支出に付き合い続けるのか
「住宅ローン」という、ある程度見通しの立つ支払いに切り替えるのか
どちらが自分に合っているか、一度考えてみる価値はありそうです。
【一人暮らしでもしっかり使える「住宅ローン控除」】
「控除とか、自分にはあまり関係なさそう」と感じている単身者も多いですが、
住宅ローン控除は、一人暮らしでもちゃんと使えます。
- 賃貸
→ 6万円の家賃は、ただ出ていくだけ。 - 持ち家+住宅ローン
→ 条件を満たせば、住宅ローン控除で
所得税・住民税が一定額戻ってくる仕組みを使える。
もちろん、年収や借入額・年ごとの制度変更で内容は変わりますが、「自分には関係ない」と決めてしまうには、もったいない制度の一つです。
【マンションではなく「小さな注文住宅」という選択】
家を買うとき、まずマンションを思い浮かべる方も多いですが、
小さな注文住宅という選択肢も十分にアリです。
管理費・修繕積立金がいらない
その分を自分で積み立てて、
- 外壁塗装
- 屋根
- 設備入れ替え
のタイミングを、自分で決められます。
リフォームの自由度が高い
趣味部屋の防音、キッチンの変更、照明計画のやり直しなど、
「自分仕様」に寄せていきやすい。
土地が自分の資産になる
将来、暮らし方が変わっても、
売る・貸す・建て替える、というカードを残せます。
マンションがダメという話ではなくて、
「一人暮らし×小さな注文住宅」という組み合わせも、
もっと普通に検討していいよね
というくらいの感覚で捉えてもらえると嬉しいです。
【「狭くていい土地」を味方にできる】
延床38㎡クラスのコンパクトな注文住宅なら、
- 駐車場は1台分あれば十分
- 子ども部屋や増築を前提にしない
- 庭は小さくてもOK、なくてもOK
といった条件で土地を選べます。
そうすると、
- 細長い土地
- 旗竿地
- 少し変形している小さな区画
など、ファミリー向けには敬遠されがちな土地も、
「ちょうどいいサイズで、値段もおさえやすい土地」 に変わります。
建物の㎡単価はやや高めでも、
そもそも面積がコンパクトなので、
総額としては現実的なラインに収まりやすい のもポイントです。
【まとめ:一人暮らしを、80代・90代まで楽しく続けるために】
- 38㎡の「自分専用ホテル」+趣味部屋+家事ゾーン
- 掃除がラクで、冷暖房もよく効くコンパクトな家
- 上質な素材で、高級なインテリアが似合う空間にしやすい
- セキュリティ・省エネ性能・太陽光+蓄電池・ホームオートメーションなど、性能と技術を思いきり楽しめる
- 敷地内駐車場で、駐車場代ゼロ
- 月1〜2回のハウスクリーニングで、いつも気持ちいい空間に
- 家賃6万円を何十年も払う代わりに、資産としての家を育てていく
- 一人暮らしでもちゃんと使える住宅ローン控除
- 敬遠されがちな小さな土地を、うまく味方にできる
こうやって並べてみると、
「一人暮らしを、80代・90代まで楽しく続けるための基地」
として、小さな注文住宅を建てることは、
かなり現実的でワクワクする選択肢だと思います。
これから先の長い一人時間を、
どんな空間で、どんな気分で過ごしたいか。
その答えのひとつとして、
“自分のための小さな注文住宅” が、
どんなものになるのか考えてみませんか?
