家の強さを、工法・建物形状・構造予算の3つで整理。8通りの組み合わせを表で比べます。
地震に強い家を考えるとき、工法だけを比べても全体は見えません。
同じ工法でも、建物の形状と、構造に使う予算によって、強度の得やすさは変わります。3つの条件を単純化すると、次の表になります。
| 工法 | 形状 | 構造予算 | 強度 |
|---|---|---|---|
| 優秀な工法 | 有利な形状 | 構造予算 大 | 最強 |
| 優秀な工法 | 有利な形状 | 構造予算 小 | 強い |
| 優秀な工法 | 不利な形状 | 構造予算 大 | 強い |
| 普通の工法 | 有利な形状 | 構造予算 大 | 強い |
| 優秀な工法 | 不利な形状 | 構造予算 小 | 弱い |
| 普通の工法 | 有利な形状 | 構造予算 小 | 弱い |
| 普通の工法 | 不利な形状 | 構造予算 大 | 弱い |
| 普通の工法 | 不利な形状 | 構造予算 小 | 最弱 |
構造予算とは、構造計算、基礎、柱や梁、耐力壁、接合部などへ配分する予算です。
この表は、強度を得やすい条件を示しています
表の下側にある組み合わせでも、構造計算を行い、必要な部材や補強を加えることで、目標とする耐震性能へ届かせることができます。
違うのは、同じ強度に届くまでに必要な材料、設計、施工の手間と費用です。
優秀な工法とは
ここでいう優秀な工法とは、地震の力を柱や梁、耐力壁、基礎へ伝えやすく、接合部の強さや建物の変形を計算で確認しやすい工法です。
高い強度を実現できるだけでなく、同じ強度を無理のない部材構成でつくりやすいことが大切です。
有利な形状とは
平面の凹凸が少なく、上下階の柱や壁がそろい、耐力壁を偏りなく配置できる形状です。
壁の配置が偏ると、地震の際に建物がねじれやすくなります。大きな吹き抜け、オーバーハング、広い開口などを設ける場合は、梁や接合部を強くするなど、形状に合わせた構造設計が必要です。
構造予算は、家全体の価格ではありません
内装や住宅設備に費用をかけても、建物の強度が上がるわけではありません。
構造の強さに使われるのは、構造計算、基礎、柱や梁、耐力壁、床、接合部などへ配分した費用です。
形状が有利なら、同じ強度を合理的につくりやすい
工法と形状が有利なら、比較的少ない構造予算でも強度を確保しやすくなります。
形状が不利な場合は、優秀な工法を使う、構造予算を増やす、あるいは形状を少し整えることで補います。
どこか一つだけを見るのではなく、工法、形状、構造予算の3つを一緒に考えることが大切です。
強度は、最後に計算で確認する
この表は、家の強さを決める条件を整理するためのものです。実際の強度は、耐震等級や構造計算で確認します。
希望する間取りをどの工法で支え、どこに構造予算を使うのか。萩森建設では、形状と構造を一緒に検討し、目標とする強度まで計算で確かめます。
