過ごし方の違う居場所をつくり、人や自然との距離を考える。
写真:〈ORGAN〉の建築模型
鈴木岳彦さんは、2019年に自身の設計事務所を設立した建築家です。住宅をはじめ、オフィスや展示なども手がけています。
家の中に、過ごし方の違う場所をつくる
鈴木さんの住宅の解説には、家族とどのくらい近くにいるか、外の景色とどう関わるかという話が出てきます。家のどこでも同じように過ごすのではなく、場所によって感じ方や居心地が変わることを大切にしています。
例えば「醍醐の住宅」では、家族が身近に感じられる暮らしと、遠くの山並みを眺めることを、住まいの形から考えています。人や自然との距離が変わる場所を用意し、その時々の過ごし方を選べるようにする設計です。
小さな家でも、部屋の数だけで考えない
小さな敷地に建つ「House M」の解説では、階段を移動のためだけに使わず、腰を下ろす場所や収納とつなげる考え方が示されています。部屋と通路をはっきり分けるのではなく、小さな居場所が続くことで、家全体を感じられるようにしています。
萩森建設は、こうした作品解説から、面積や部屋数だけでは表せない暮らしの場面を、設計で考える姿勢を感じています。
萩森建設が施工を担当する〈ORGAN〉
〈ORGAN〉は鈴木岳彦建築設計事務所の設計、萩森建設の施工による住宅で、SDレビュー2026に入選した計画です。
施主はピアニスト。グランドピアノの演奏に集中できる防音室を計画し、設計事務所、防音コンサルタントと協力して萩森建設が施工しました。防音室の検査については、別の記事でご紹介しています。
